私は今グローバル臨床開発のCTMとして働いています。新日本科学PPDでは、CTMとしての仕事は大きく分けると2つあり、1つ目は日本のクリニカルチームマネージャーとして、クライアントとの契約で定められたタイムラインに沿ってプロジェクトの成果物をあげること。2つ目はラインマネージャーとして、担当プロジェクトのCRAのマネジメントをすることです。プロジェクトマネジメントとラインマネジメントの二本柱を兼務するため、業務量が多く時間配分が大変ですが、プロジェクトのことをよく分かっている状態でCRAと面談をすることができます。その分コミュニケーションをよく取れるためとても良い体制だと思っています。
私自身は新卒で新日本科学(合弁前の前身)にCRAとして入社し、その後PPDと合弁するまではチームリーダーでした。合弁後、CTMという役職につくことになりましたが、ローカル試験のCRAや初めてアサインされたグローバル試験ではStudy Start-Up(医療機関で治験を実施できる状態にするための手続き)のCRAとしての経験も積むことができ、とてもよい経験になったと思っています。その後はCTMとしてアサインされましたが、産休・育休を取得し、CTMとしては1年程の経験をしています。復職後の現在は、新しく始まったグローバル試験にCTMとしてアサインされ、クライアントと日本のタイムラインを詰めています。

私が入社したのは、合弁前の更に10年以上前の頃で、当時はようやく世間的にこの業界が認知され始めてきた時代だったかと思います。薬学部出身で、医薬品開発に携わりたいと考えていたのですが、CRAだったら専門性も磨けるし、様々な薬の開発を担当することができるのも魅力でした。
合弁後は、年々勢いと風通しのよさが増している会社だと思います。社員の意見を吸い上げて、現場まで反映してくれていますし、社内全体で上司との1on1面談の実施が徹底されているため、各社員の意見をしっかり上層部まで上げてくれています。意見を取り入れてくれるだけでなく、問題を特定してから解決してくれるまでもかなりスピーディーだと思います。例えば、合弁となった当時の社内は、グローバル試験の手順がそれまでの日本での臨床試験の進め方とまったく異なっていたため、右往左往していたのが全てが素早く体系化されていき、今ではCTMとしてもかなり動きやすくなってきたと実感しています。